ペダルチューナーの特徴とメリット・デメリット
ライブ・リハに特化した足元チューナー
ペダルチューナーはコンパクトエフェクターと同じように足元において使用できる便利チューナーです。
大抵コンパクトエフェクターと同じ形になっており、フロアチューナーとも呼ばれます。
基本的にはコンパクトエフェクター型のチューナーを指しますが、マルチエフェクターやアコギでよく使われる足元に置く外部プリアンプに搭載されたチューナー機能もある意味ではペダルチューナーと言えるでしょう。
シールドケーブルで接続することが前提になっているため基本的にピックアップのついた楽器以外使用できません。
具体的に言えばエレキギターやベース、エレアコ、エレガット、エレキウクレレですね。
ピックアップマイクのない管楽器やアコギなどでもチューナーマイクがあれば使えないことはありませんけど……
管楽器なら譜面台にカード型チューナーおいた方がいいでしょうし、アコギでも素直にクリップチューナー使った方が早いと思いますけど。
ペダルチューナーを使うメリット
ペダルチューナーを使う一番のメリットとなる特徴は、視認性の高さが挙げられます。
自身の足元でLEDで光ってピッチを教えてくれるので暗いステージでも全く問題なくチューニングが可能。
上の画像は管理人が所持しているBOSSのペダルチューナーTU-2のもの。
長く使っておらず、数年は放置しているので電池はかなり劣化しているはずですが、ご覧の通り真っ暗な部屋でもかなりの視認性。
機種にもよりますが、大抵のモデルではペダルのオン / オフでミュートできるキルスイッチとして機能し、他のエフェクターに電源を供給できるなど、特にステージ上での使い勝手を考えた機能を搭載しています。
とにかくステージ用のチューナーとして特化していますね。
同じくステージでの使用を睨んで造られたチューナーにはラックマウントチューナーもあり、大型なため視認性はこちらの方が上とも言えますが、ペダルがないのでミュート等の機能はつけられていません。
また、他のエフェクターと一緒にエフェクターボードなどに組み込んでおける点もペダルチューナーの特徴の一つ。
ステージやスタジオのリハーサルなどで素早いセッティング&チューニングが可能なので、特にステージでの演奏やスタジオなどでのリハーサルの多い人に役立つチューナーです。
ペダルチューナーのデメリット
ペダルチューナーのデメリットは、単純に持ち運びや小回りの点で他のチューナーに比べて劣る点ですね。
ラックマウントチューナーよりは小型で軽量とは言え、カード型チューナーや最近流行りのクリップチューナーの携帯性には全く太刀打ちできません。
足元に置いた際や踏む時の安定性、ステージ上の暗さを考慮した視認性を考えるとあまり極端に小型化もできないんです。
フットスイッチがある時点で小型化・軽量化にはある程度限界がきちゃうんですよね。
また、家でちょっと練習するだけの時に使うにはちょっと向かないですね。
そのためだけに、イチイチ足元にセッティングして使うのは面倒ですから。
常に練習環境をそのままにしておけるだけのスペースがあれば別ですが、それであれば目線の近い場所にラックマウントチューナーを備え付けておけばよいでしょう。
ペダルチューナーの特徴まとめ
- ペダルチューナーとは、足元に置けるコンパクトエフェクター型のチューナーを指す。
- ステージ上での使用を想定し足元で光でピッチ状況を教えてくれる仕様で、暗いステージでも視認性抜群。
- 機種によってはミュート機能や他のエフェクターに電源を供給できる機能も。
私自身もBOSSのペダルチューナーTU-2を愛用しており、個人的にも好きなチューナーです。いまは後継機種のTU-3やTU-3Wが出ていますけれど。
が、ちょっと練習したい時にチューニングする時なんかはやはりいちいちエフェクターボードから取り出すのも面倒で、ちょっと小回りが利きません。
そういう時はポケットに忍ばせた一本の音叉の方が断然早いですし、音叉を使えない人でもクリップチューナーの方が断然早いかと。
しかも最近のクリップチューナーは視認性にこだわったモデルも多く、正直暗いステージ上でも全く不便を感じないため、ステージで使うチューナーとしてのシェアもどんどん奪われちゃってます。
ペダルチューナー派としては寂しい限りですけど、便利なものが出るのはいいことです。
とは言っても、やはり前述の通り他のエフェクターへの電源供給やペダルスイッチを使ってミュートできるキルスイッチとして活躍するなどステージに便利な機能もたくさんあります。
特にエフェクターをたくさん使うためボードを汲んでいる方には、ペダルを一つ追加するだけで済むのでオススメしたいところですね。
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