現行ギブソン9桁シリアルナンバーの見方 【2005年7月以降のエレキギター・アコースティックギター】
現行ギブソン エレキギター・アコースティックギターの製造年
Gibsonのエレキギター・アコースティックギターの現行品(※)は、一部モデルを除き9桁数字のシリアルナンバーが記載されています。
(2016年12月16日現在)
機種によってヘッドの裏だったりホロウボディーの場合は中のラベルに記載していたりそれぞれですが、その形式と読み方自体は同じです。
ちなみに9桁シリアルナンバーは1977年~2005年7月頃に渡って使用されていた8桁シリアルの改良版。
9桁シリアルナンバーの前身である8桁シリアルナンバーも含め、Gibsonのシリアルナンバーについて全体的にまとめた記事もあります。下記リンクよりご覧ください。
Gibsonギター 9桁数字シリアルナンバーの見方
Gibsonの9桁シリアルナンバーは、 年日日日年産番番番 の構造になっています。
これがなかなかの優れもので、見方さえわかってしまえば製造年だけでなく製造日、製造工場、その日その工場での製造順をも知ることができます。
製造年(年)
シリアルナンバーの1桁目と5桁目の数字が、それぞれ製造年の十の位と一の位を表します。
見方としては、例えばシリアルナンバーが120031401の場合は13年、つまり2013年製となります。
ギブソンは2010年代より毎年のようにマイナーチェンジを施し、年によって細かい仕様が変わっています。
そのため以前よりも製造年が重視されこの読み方がかなり重要になりました。
後述の製造日や製造順はともかく、製造年の読み方は記憶しておくとよいでしょう。
製造日(日)
9桁シリアルナンバーの2桁目~4桁目までの数字は、001を1月1日として、そのギター・ベースが何日目に製造されたかを表しています。
120031401の場合は2013年の200日目、つまり7月19日の製造です。
他のギターメーカー・ブランドではなかなかないことなのですが、製造年だけでなく製造日に加え後述するその日のうちの製造順もいることが可能です。
生産数(産)と製造順(番)
9桁シリアルの場合、6桁目~9桁目の数字によってその日に製造された順番を知ることが可能です。
まず下3桁に当たる7桁目~9桁目までには301~999の内の数字が入ります。
この数字がその日一日のうちでの製造順をさします。
301~999では700本までしか表すことができないため、6桁目の『 産 』の数字がその補助として存在しています。
ここには 0 か 1 かのどちらかしか入りません。
1本目から700本目までの製造順の場合は6桁目の数字は 0 。
その日の生産数が700を超えて701本目に入ると6桁目の数字 1 になり、7桁目~9桁目がリセットされて再び301からスタートします。
例えばシリアルナンバーがxxxxx0301の場合はその日の1本目、xxxxx1301の場合は701本目となります。
先ほどから例に出している120031401の場合は、2013年7月19日の801本目に造られたギターということになります。
Gibson9桁シリアルナンバー見方・解読方法 まとめ
- シリアルナンバーの1桁目と5桁目の数字で製造年代がわかる。
- 2桁~4桁の数字は製造日を表し、その年の何日目の製造かを指す。
- 6桁~9桁の数字はその日の製造順を表す。
9桁シリアルナンバーとその前に使われていた8桁シリアルとの違いは、その日の製造順を示す数字が3桁から4桁に増えた点くらい。
さほど大きな変化はありません。
2016年現在の現行品も含め9桁シリアルナンバーの個体数はかなり多いのでこのシリアルナンバーの読み方を覚えて何かと役に立ちます。
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