【9割アウト!】ギター・ベースチューニング2つの間違い!
ただがチューニング。されど?
いや、たかがでもされどじゃないですね。
ギターもベースもウクレレでもチューニングが超大事です。
で、肝心のチューニングのやり方ですが、管理人が楽器店で出会ってきた方の9割の人が間違えて憶えていました。
「 教則本に書いてある通りにやってるけど? 」って思うかも知れませんが、まぁまず間違えてますね。
教則本もいきなりアレコレ詰め込んじゃうと混乱したりするので、とりあえずはこれでいいですよー、と言っているだけのものが多いのです。
当たり前ですが、チューニングとは音を合わせること。
音を出してチューナーを見て、音が低かったらペグを巻いて、音が高かったらペグを緩めて、針が真ん中に来たら次の弦をやって……
っていうのを全弦分やること。
と思っているあなた、間違っています。(ドヤァ)
というわけで、今回は正しいチューニング方法について解説します。
ココが違うよそのチューニング!
その1 緩めて合わせてる!
本来合わせるべき音に対してチューニングが高かった場合、ペグを緩めて音程を低くしないとですよね。
低くしていってチューナーの針が真ん中に合って……OK!
いやOKじゃないですNG!これが間違い。
チューニングは巻いて締める=高くする方向で終えるようにしましょう。
ペグを緩めてチューニングを終えると緩みやすくなります。この場合一度合わせる音よりも低くなるまで緩めてから締めて合わせればOK。
とにかく、ペグを回す時は締める方向でチューニングを完了することが大切。その方が踏ん張りが効いてペグがしっかりと止まり、楽器の振動などが加わっても緩みづらくなります。
その2 一回しか合わせてない!
ギターなら6弦から1弦まで、ベースなら4弦から1弦までチューナーに従って一通り合わせて、それで終わり。
これも間違っています。
試しにやってみましょう。弦を全部一旦緩めて、6弦から(ベース・ウクレレの場合は4弦から)一本ずつチューナーの針の真ん中ドンピシャで合わせる。
全部合ったらチューナーをはずして演奏といきたいところですが、チューナーをはずさずに、そのまま最初に合わせた弦を弾いてみてください。
針は真ん中に合いますか? 合いませんよね?
チューニングをしているとペグで弦を締めると同時に、他の弦のチューニングは緩くなっていきます。
そして、先に合わせた弦程緩くなる具合は大きくなります。
チューニングをしていると弦が緩む理由
弦の種類・太さによって異なりますが、チューニングされている状態の弦の張力はエレキギターで約40kg、アコギで約60kg、ベースで約70kgあると言われています。
弦が緩んでいる状態=0kgからこれだけの力で引っ張られるのですから、チューニングが進むにつれてネックが反っていきます。
大抵の場合は緩んでいる状態から締めていきますから、徐々に弦の引っ張る力が強くなってネックが順反るのです。
すると、先にチューニングをピッタリに合わせた弦はネックが順反った分張力が弱い状態になり、音程が低くなってしまいます。
反対に最初の状態の音程が全体的に高くて、状態から緩めて行って合わせた場合は先に合わせた音がシャープします。
ストラトキャスターやロック式ギターなどの場合は弦の張力でブリッジも動くため、より顕著です。
さて、何がなんだかちんぷんかんぷんという方もいるでしょう。
要は、どこかの弦を合わせると別の弦がズレちゃうってことです。
なので、チューニングは全部の弦がきちんと合うまで何周でも合わせてやるのが正解。
「 それじゃ何回やってもチューニングなんて永遠に合わないんじゃないか? 」
という疑問もありそうですが、厳密に言えばその通り。フレットのある弦楽器は理論上完璧な音程での演奏はできません。
ですが、少しでもズレが少ないようにすることはできます。その第一歩が正しいチューニング方法を憶えること。
管理人も楽器屋でチューニングをする時は、どんなに忙しい時でも必ず最低2回はやっていました。それでも合っていなければもう一巡やります。
特にオクターブ調整やネックの反り調整などシビアな調整の場合は、全体が合うまで何周でもチェックして合わせる必要があります。
まとめ:正しいチューニング方法
- 弦はペグを締める方向=音が高くなる方向でチューニングを終える!<
- 一回合ったと思っても大抵先に合わせた弦はズレているので、何周か音を合わせる!
もちろん、普段から全然緩ませず演奏時にだけチューニングを合わせているという場合には一巡するだけである程度合うかもしれませんが……
チューニングしたまま弦楽器を放置するのはそれはそれでよくありません。弦を少し緩めて保管することをオススメします。なぜ弦を緩めて保管した方が良いのかは次回記事で詳しく解説していますので、下記関連記事からぜひどうぞ。
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