【エレキギター弦の選び方】 太さと素材による違い!

2015年6月4日

エレキギターはゲージ(太さ)・素材が大事!

色々なメーカー・ブランドのエレキギター弦・選び方

ギター初心者にとって避けては通れない難関の一つ、弦交換。その第一歩には「 替え弦を選ぶ 」というハードルが待っています。

しかし楽器店にはズラ~とたくさんの弦が並んでいて途方に暮れるなんていうのは、誰しもが通る道です。

今回は弦の選び方や違いについて詳しく解説します。

( 難しいことはいいからコレ買っとけば良いってもの!を知りたい方はまず下記のリンクをクリック!)

 

弦の太さ(ゲージ)の名称と選び方

エレキギターの弦を選ぶ際に最も重要になるのは、弦の太さ(ゲージ)です。

弦はバラよりも6本がセットになっているもので購入するのが一般的で、その太さの組み合わせで

【細い】エクストラライトゲージ / スーパーライトゲージ / ライトゲージ / ミディアムゲージ / ヘビーゲージ【太い】

などと呼ばれています。(ライトゲージはレギュラーライトゲージとも)

エレキギターで最も一般的なレギュラーチューニングで使うにはスーパーライトかライトゲージのどちらかで選ぶのが無難です。

(カスタムライトゲージと呼ばれる、1~3弦に細めのスーパーライト・4弦~6弦に太めのライトゲージを組み合わせた0946ゲージもあります)

弦の太さ(ゲージ)によるサウンド・演奏性の違い

さて、ゲージが色々あると気になるのはその違い。

ゲージが変わるとテンション・つまり弦の張力が変わるので、押弦の際に必要な力や感触、音質も大きく違います。

ザックリと説明すると、

  • 弦が太いとテンションが上がり、押さえる際に弦が硬くなる。
  • 弦が太いほど低音が出やすく、重厚感のあるサウンドになる。
  • 弦が細いとテンションが下がり、押さえやすくなる。
  • 弦が細い分、音のテンション感が減り、ハリの柔らかい繊細なサウンドになる。

このような傾向があります。

なので、弦が太くて弾きづらく感じるようであれば細い弦を張り、音にパワーが欲しい場合は太い弦を張ると良いでしょう。

スーパーライト・ライトゲージ以外のゲージの使い道

実のところ、大抵の場合はライトゲージスーパーライトゲージのどちらかで事足ります。

ライトゲージでは太さが物足りないという指先マッチョな方がミディアムゲージを使うくらいでしょうか。

スーパーライトよりも細いエクストラライトゲージは、痛みをガマンできない場合や弦を押さえる力の弱いお子様や女性が使うくらいで、あまり一般的ではありません。

音も軽く押弦の手ごたえもない上に、テンションが低すぎてビビり易くなるので避けた方が良いでしょう。

反対に極端に太いヘビーゲージなどの弦はドロップチューニングなど通常よりも低いチューニングでもテンションを稼ぐために使われるゲージ。

レギュラーチューニングではまず使われません。

ここまで太い弦でレギュラーチューニングをするとテンションが高くなり過ぎてしまって押弦にかなり力が必要になりますし、エレキギターのネックにも負担をかけてしまいます。

好みにもよりますが、何か狙いがあるのでなければスーパーライトゲージ~ライトゲージよりも太い弦はでは使わない方が無難です。

実際のゲージの表記

エレキギター弦のゲージの表記

エレキギター・ベース弦の定番アーニーボール社 Slinkyシリーズとダダリオ社 EXLシリーズの弦の太さの表記の例

ゲージの名称はメーカーによって違うため、実際には前述の表記になっているとは限りません。

その場合パッケージに表記された 1弦 / 2弦 / 3弦 / 4弦 / 5弦 / 6弦 の太さの数値でどのゲージか判断できます。(画像の枠で囲った部分。単位はミリインチ)

とは言ってもこの数字を6つ全て憶える必要はありません。一番細い1弦と6弦の数値だけわかれば大体OKです。

  • スーパーライトゲージ=1弦 09 ~ 6弦 42 (通称 0942 / 画像左のアーニーボール SUPER SLINKY)
  • ライトゲージ=1弦 10 ~ 6弦 46 (通称1046 / 画像右のダダリオ EXL110)

弦の素材

エレキギター弦の素材には主に、ニッケルステンレスの二種類が使われます。

  • ニッケルは、全体的にバランスの良いサウンドと安価である点が特徴。
  • ステンレスは錆びにくく硬質でトレブリーなサウンドが特徴ですが、少々高価。

ただ、基本的に素材が違うのは4弦~6弦の巻き弦の巻き線の部分のみ。

1弦~3弦のプレーン弦と4弦~6弦の内側の芯線はどちらも同じスズメッキのスティール弦が使われることが一般的で、実際に及ぼす影響はある程度限定されます。

特にこだわりがなければ一般的に使われているニッケル弦で良いでしょう。

いっぱいあるけど実際はどこのメーカー・ブランドの弦が良い?

無難なエレキギター弦の例:アーニーボールスリンキーとダダリオEXL

エレキギター弦でも最も一般的なアーニーボールSLINKYシリーズとダダリオEXLシリーズの一例

例えば同じライトゲージでニッケルの弦といっても、楽器店にはたくさんの商品がズラリと並んでいます。

なかでも最も一般的なのが、アーニーボール(ErnieBall)のSlinkyシリーズと、ダダリオ(D’Addario)EXLシリーズ

クセがなく扱いやすい弦で多くのギターメーカー・ブランドで工場出荷時のに張る弦として採用しています。

まずは無難にこのどちらかを使って、違いがわかるようになったら色々試してみると良いでしょう。

特にEXLシリーズは3セットが一緒になったお得なパックもあってコスパが高いです。

エレキギター弦の選び方まとめ

  • エレキギターの弦では09~42のスーパーライトゲージ、10~46のライトゲージが一般的。
  • 弦が細ければテンションが下がり押さえやすく繊細な音になる。
  • 弦が太いとテンションが上がり多少押さえにくいが、重厚な音になる。
  • 弦の巻き線の素材にニッケルとステンレスがあり、ニッケルの方が一般的。

弦は消耗品で、特にエレキギターの弦は寿命が短く、交換の頻度が高いものです。逆に言えばそれだけ色々な弦を試す機会が多いとも言えます。

弦には今回紹介したものの以外にもコーティング弦など色々なバリエーションがありますので、ぜひ色々試してみましょう。

また、今回解説した弦の太さや素材による違いは弦関係では断トツに多い問い合わせです。

特に楽器店のスタッフ・スタッフ志望のみなさんはしっかりと憶えておきましょう。