エレキギター・アコギ・ベース 弦高の測り方

2018年3月2日

ギター、ベースの弦高の測り方

ギターやベースに限らず、弦高は弦楽器において重要な要素のひとつ。

弦の高さにより演奏性だけでなく、サウンドや音程にまで影響を与えます。

しかし極端に弦高が高くて弾きづらいうえピッチが合わず音痴だったり、、反対に低すぎてビビっているのに悦に入ってる残念なギタリスト、ベーシストをよくみかけます。

大抵弦高の測り方を間違えているために、ネットや雑誌で見た弦高を鵜呑みにしちゃっています。なんだろう、勉強熱心なのに残念な感じ。

そんな残念ギタリスト・ベーシストにならないよう、正しい弦高の測り方を解説します。

フレットの頭から弦の下端までが一般的

ギター・ベースの弦高はフレット頂点から弦の下まで

弦高はフレットの頭から弦の下端までの距離を測る。

最も一般的な弦高の測り方は、フレットの頭から弦の下端までの距離を測る方法です。

良く間違われるのが「 指板面から 」とか「 弦の中心まで 」など。

しかし、指板面だとフレットの高さによって押さえる距離が変わりますし、弦の中心だと弦の太さによって実際のフレットから弦の距離が変わります。

中にはフレットの頭が低い、高いギター・ベースもありますし、速弾きのため指板のえぐれたスキャロップ仕様のギターの場合は弦高がものすごく高いことになってしまいます。

アコギもエレキギターもベースも弦がフレットの頭にかかることで音程を変える楽器。(フレットレスベースは除いて)

なので、実際に弦とフレットが触れ合う距離となるフレットの頂点と弦の下端であれば、どのギターやベースでも基本的に同じ数値を目安にできるのです。

実際の弦高の測り方

ギター・ベースの弦高の測り方

実際に弦高を測るときの見方。

実際に弦高を測るときは、ギターを真横から見て測りたいフレットの頭にスケール(定規)を置き、弦の下端までの距離を見ます。

イラストの例ではスケール右側のメモリが0.5mm刻み。なので、この場合弦高は大体3.5mmということになります。(ちょい高いかな)

かなり細かく、写真ではわかりにくいのでイラストにしましたが、実際にはかなり細かい目測になります。

細かくみても「 2.0mmと2.5mmの間だから2.25mmくらいかな 」といった程度。

ちなみに画像では弦の手前にスケールを置いてみていますが、別にスケールは弦の向こう側でも構いません。

私はこの方が見やすいのでこうしているだけ。自身で見やすい置き方をしましょう。

なお、よく全弦の全フレット測ろうとする方もいらっしゃいますが、そこまでやる必要はありません。

実際には2か所~4か所くらい測ればオッケー

一般的にはエレキギター / アコギで6弦と1弦12フレット上、ベースで4弦と1弦の12フレット上の弦高を測るのが一般的です。

多くても、ハイポジションとして12フレットに加え、ローポジションとして5フレットの6弦と1弦を測るくらいで十分です。(ベースなら4弦と1弦)

といってもギターやベースはナットからブリッジに向かって緩やかに弦高が高くなるようセッティングするもの。

正常な状態であれば、5フレット弦高は12フレット弦高よりも若干低いくらいのはず。もちろん、フレットの摩耗状態やネック反りの状態にもよりますが。

全弦全フレットのポジションで測ることに意味はほぼありません。全22フレット仕様のギターだとして6弦あれば132か所。ハッキリ言って手間と時間を無駄にするだけ。

2弦~5弦は指板の丸み=アールと弦の丸み=アールがある程度合っているかを見るために測ることもあります。

が、その場合でも数値よりも実際に構えて手で触ったときの感触で違和感がないかを優先させた方が良いでしょう。

弦の太さによって弦高と実際に指に当たる高さが変わるので。

弾く人のクセやフレーズ、弦の太さの影響もあるため、必ずしも指板のアールと弦のアールとが一致していれば良いとは限りません。

さらにいえば、レスポールのようにそもそも1弦ずつ弦高調整ができないギターもあります。

弦高を超正確に測る必要はない

弦高を測るのはあくまでもセッティングにおける目安の一つです。

例えばネックが少し反っただけで全体的に設定した弦高からズレるため、0.1mm単位で完璧な弦高調整をしたところで、次の日雨が降って湿度が高まればまたネックの反り具体は変わります。

いちいち設定してもハッキリ言って無駄です。特に日本には四季があり気温、湿度など変化が激しい環境。

超正確な数値を出したりピッタリ決めた数値に調整することにあまり意味はないので、

「 12フレット弦高で6弦側3mm、1弦側2mmくらいか。エレキギターにしてはちょっと高いな。 」

「 このベース微妙にビビるから12フレット弦高で全体的に0.5mmくらい上げてみよう 」

などとある程度目安にする程度のものと覚えておきましょう。

エレキギター・アコギ・ベース 弦高の目安

エレキギター、アコギ、ベースとではそれぞれ弦の太さや振幅が違うため、一般的な弦高の目安は異なります。

一例として挙げると、12フレット弦高で下記の通り。

  • エレキギター 6弦側:1.5mm~2.0mm / 1弦側:1.0mm~1.5mm
  • アコギ 6弦側:2.5mm~3.0mm / 1.8mm~2.0mm
  • ベース 6弦側:2.5mm~3.0mm / 1弦側:1.5mm~2.0mm

基本的に、弦が太く弦の振れ幅の大きいアコギとベースはエレキギターよりも弦高が高めでないとフレットに触れて音のビリ付き=ビビりが出てしまいます。

エレキギターの場合はたとえ生音で多少のビビりが出ていても、アンプにつないでビリ付きがなければオッケーと考えても良いでしょう。

弦高を測るのに必要なスケール(定規)

弦高を測るのにオススメなスケール

ギター・ベースの弦高を測るのにオススメなスケール

すでにお気づきかと思いますが、弦高を測るためには

  • 刻み目が0.5mm単位。
  • スケールの端から目盛りが始まるもの。

のスケールがオススメです。

先述の通り超正確に見る必要はないので、1mm刻みのスケールでも構いません。

が、0.5mm刻みのスケールであれば「 1.5mmと2mmの間くらいだから1.75mmくらいかな。 」とより細かく正確に見ることもできます。

スケールがより正確で支障はないので、用意できるようであれば0.5mm刻みのスケールを用意すると良いでしょう。

  • 価格   ¥ 233 ¥ 379
  • メーカーシンワ測定(Sinwa Sokutei)
  • 販売者 Amazon.co.jp

コチラが実際私も使っているスケールです。安価ですし、一つ持っておくと何かと便利ですよ。

なお、スケールの目盛りは1mm刻みでも構いませんが、そもそも目盛りが端から始まるものでないとまとめに弦高を測れません。

フレットの頭にピッタリ置いて測るので、必ず目盛りが端から始まるスケールを用意しましょう。

ギター・ベースの弦高の測り方 まとめ

  • ギターやベースの弦高はフレットの頂点から弦の下端まで。
  • 弦高の数値はあくまでも目安。超正確な数値を測定&設定することにあまり意味はない。
  • 最終的に弾きにくくなく、ビビりや音程のシャープがない状況を目指す。

基本的にギターやベースのカタログ、雑誌、楽器店などで弦高〇〇mmと言ったときはこの測り方がなされています。

「 このギターは弦高が5mmもある!高い! 」などと言っても周りや楽器屋の店員さんが混乱するだけです。まず正しい測り方を覚えましょう。

弦高高すぎて押さえづらい&音程がシャープする or 弦高低すぎてビビる、むしろフレットについてる みたいな残念セッティングにしないためにも、ちゃんと理解しておきましょう。

なお、実際に弦高も変える場合には六角レンチやドライバー必要になります。

ストラトやテレキャスターなどFender系の場合は六角レンチ、レスポールなどGibson系の場合はマイナスドライバーであることが多いですね。

実は、弦高を測るのに便利なスケールも含め、各種六角レンチやドライバーを一つにまとめた十徳ナイフ的な便利道具がIbanezから出ています。

専用の工具に一つ一つに比べれば若干使いにくい面はありますが、個人で使う分には十分すぎますし、かさばらないので一つケースの中に入れておくと何かあったときに対応できて便利ですよ。

そして、弦高調整の前にまずネック反りの状態が正常であることが前提であることをお忘れなく。