エフェクターを使う時、グレードの高いシールドと安いシールドがあったらどっちをギターにつなぐ?

2017年7月22日

グレードの違うシールドが2本ある場合、ギター側かアンプ側かの使い分け

高いシールドと安いシールド、どっちを先につなぐ?

高いシールドと安いシールド、どっちを先につなぐ?

エフェクターを使う場合、エレキギターやベースからエフェクターまで、エフェクターからアンプまでで最低でも2本のシールドが必要となります。

BELDENやモンスターケーブルなど、ハイグレードなシールドを必要な数だけ用意できればベストですが、なかなかそうもいかないのが現実。

まぁまぁなシールドと安いシールドを使っていたり、高いシールドとまぁまぁなシールドを一本ずつ持っているなど、グレードの違うシールドを1本ずつ持っていることがほとんどでしょう。

今回は、そんな時に高いシールドをギター側につなぐべきかアンプ側に使うべきかの考察&解説です。

(ニッチ過ぎ?)

ギター側、エフェクターのインプット側に高いシールドをつなぐ

ギター側に多角ていいシールドを使い、アンプ側には安い方を使う

ギター側に多角ていいシールドを使い、アンプ側には安い方を使う

いいシールド、高いシールドと普通のシールドだったり、普通のシールドと安いシールドだったりとグレードの違う2本のシールドを使ってエフェクターをつなぐ場合。

断然、エレキギター・ベース側にグレードの高いシールドをつなぐ方がいいです。

エフェクターの内部にはバッファー回路、プリアンプ回路など通過後はサウンドの劣化を防ぐ回路が搭載されているため。

エレキギターから出た信号は無防備な状態。

エフェクターをつなぐ場合、エレキギター・ベースからエフェクターまでは非常に無防備な状態。

シールドの内部抵抗やノイズによって音の劣化が起こりやすい状態です。

しかし、エフェクターを通ったあとは内部回路でローインピーダンス化など電気信号として強化されています。

これによってエフェクターのアウトプットからあとのシールドでは音の劣化が起こりにくくなります。

なので、無防備なエレキギター・ベース~エフェクター間によりしっかりしたハイグレードなシールドをつなぐ

そして音の劣化のリスクの少ないグレードの低いシールドはエフェクターのアウトプットからアンプまでをつなぐのに使うってわけです。

これはエフェクターは1台だけでなく複数ある場合も同じです。

グレードの高いシールドと安いシールドがあったらどっちをギターにつなぐ?まとめ

・エレキギター、ベースからエフェクターまでの間にグレードの高いいいシールドを使い、アウトプットからアンプまでに安いシールドを使う

・エフェクターまでは無防備だが、エフェクターのあとは音の信号が保護されるのでこの方が音の劣化を防げる

グレード、値段の大きく違うシールドを2本持っているときにエフェクターをつなぐシールドの順番……

我ながらなんともニッチなシチュエーションですが、以前楽器店でこんな問い合わせを受けたのをふと思いだしまして。

「 正直そこまで大きく変わるか? 」といわれれば恐らくブラインドテストでは判別が難しいレベルなのではないかと。

しかし、例えばほとんどシールディングのされていないようなふにゃふにゃのシールドとBELDENやらモンスターケーブルレベルのハイクラスのシールドとで比較したら、セッティングしている本人ならわかるのではないでしょうか。

高いシールドを先につなぐだけで別段手間のかかることでもないので、セッティングの基本の一つとして憶えておくとよいでしょう。