スケール(弦長)とは
スケールという言葉の意味
今回は本サイトでも何度か出てきているスケールという言葉について解説します。
退屈かとは思いますけど、楽器を扱う上では超基礎知識・常識として知っておかなければいけませんのでぜひお付き合いください。
なお、音楽理論を勉強されている方にスケールと言うと、 『 音階 』 を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
ロックなギタリストにはペンタトニックスケールなんか馴染みが深いでしょう。
が、音階のことは忘れてください。
実はスケールという言葉には、弦楽器の 『 弦長 』 という意味も持っています。
今後スケールと言った場合弦長を指していると理解してください。
ちなみに、この弦長のお話は物理学的なお話にもなるのですが、管理人は物理はとっても苦手。
そもそも管理人、学問自体全部苦手です。
それでも自分なりにスケールとは何か、お話します。
ぼくのかんがえたさいきょうのすけーる論 みたいなもんです。
いつも以上にお見苦しい点など多いかと思いますが、暖かい眼差しで見守って頂けると幸いです。
スケール(弦長)とは
スケール=弦長 と買うと スケール=弦の長さ と思う方も多いでしょう。
しかし厳密には違います。時折、指板の長さと思う方もいますがこれも違います。
弦長とは、二つの支点間に張られた弦の長さを指します。
文章だけではわかりにくいと思うので、毎度おなじみ手抜き画像でご覧いただきましょう。
スケールと二つの支点
この画像を実際の弦楽器に置き換えると、二つの支点とはブリッジのサドル(コマ)とナットのこと。
つまりスケール=弦長とは、サドルとナット間の長さのことというわけです。(画像Bの部分)
実際の弦楽器ではテールピースなどに弦の片側を固定し、サドルとナットの上を通ってペグに巻かれますが、テールピースからサドルまでの部分(A)とナット上からペグまでの部分(C)の長さはスケールには含まれません。
ギターやベース、バイオリンなどのようにサドル・ナットなどの二つの支点を使って弦を張る弦楽器の場合は、全てスケールが存在します。
これを踏まえて、実際の弦楽器たちの弦長がどこかを見てみましょう。
弦楽器の実際のスケール
……適当に作った画像なので楽器ごとの縮尺がおかしいと思いますが、そこはご愛嬌ということで。
ちなみに、基本的に楽器ごとによく使われるスケールというのはある程度決まっています。
ギターであれば約628mmのミディアムスケールや約648mmのロングスケールなど。
ベースの場合は、ミディアムスケールと言えば約814mm、ロングスケールと言えば864mmなどなど。
ウクレレの場合はソプラノサイズやコンサートサイズなどのサイズがあり、ボディーのサイズやネックの長さが変わりますが、このボディーサイズに併せてスケールの長さもある程度決まっています。
楽器のスケールは製作の段階で決まってしまうため、弦の太さのように後から変えられるものではありません。
そのくせ、弦の太さと同じように演奏性・音色双方に影響を与える重要な要素。
楽器選びの際にはスケールについてはきちんとした知識があるに越したことはありません。
今回は少々長くなってしまったのでここまでにして、次回スケールが弦楽器に与える影響について解説します。
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