幼稚園児・未就学児~小学生くらいの子どもにオススメな楽器
知育玩具としても音楽の英才教育にも。
一言で楽器といってもいろいろ種類があります。
子どものうちからやらせる楽器の定番のピアノやギターなんかが人気がありますが、やっぱりいきなりガチな楽器は身体の大きさや難易度、価格などハードルが高いもの。
音楽エリートを作るための英才教育ならともかく、情操教育にまずは小手調べに子どもでもとっつきやすい楽器から与えてみるのをオススメします。
今回は、そんな幼稚園児や未就学児から小学生くらいの子どもでもとっつきやすいオススメ楽器を解説していきます。
吹奏楽器編(息で吹く楽器)
吹奏楽器といえばサックスなど木管楽器、トランペットなどの金管楽器を思い浮かべる方も多いでしょう。
しかしこれらは大人でもなかなか吹きこなせないような難易度の高い楽器で、小学校低学年未満、以下の子どもが演奏するには少々難しい楽器です。
が、以下で紹介するオカリナやリコーダーであれば吹きこなすのも簡単なので子どもでもとっつきやすく、またその後他の管楽器の基礎も出来上がるのでオススメです。
また、ウクレレやギターといった弦楽器とは違い弦の交換などのメンテナンスや調律(チューニング)などが不要な点も子どもにオススメできる重要ポイント。
オカリナ
オカリナは穴をふさいで吹くだけで音が出る簡単な楽器で、子どものみならず楽器初心者に非常にオススメな楽器です。
サイズによって音域が決まるため大きさのバリエーションも多く、子どもの手のサイズでも吹けるようなものもあります。
そしてオカリナをオススメする一番の理由が、価格が安く丈夫なプラスチック製のものもたくさんある点。
プラスチックなら落としたりしても割れませんし、子どもに与えるにはピッタリです。
陶器のオカリナは音はいいのですが高価ですし、割れるので扱いの荒い子どもに持たせたるのは危険。あまりオススメしません。
リコーダー
今の大人の方でもそのほとんどの方が小学生、中学生時代の授業で経験した方が多いであろうリコーダー。
練習やらテストやらで、あまり好きではない方、良い印象をお持ちでない方も多いでしょう。。
どうせ小学校の音楽の授業でソプラノリコーダーをやり、その後中学校ではアルトリコーダーをやることになります。
しかし、実はリコーダーには多くの管楽器の基本となる演奏テクニックが詰め込まれています。
そこまで高くない割にはのちのち他の管楽器をやりたい時に活かすことができます。
サイズとしてはソプラノリコーダーから始めると良いでしょう。
なお、ソプラノリコーダーよりも小さいサイズのソプラニーノリコーダーもありますが、音を出すために吹きこむ息の量がかなり必要で、子どもの肺活量で吹くのは少し難しいかと。
もし身体が小さすぎてソプラノリコーダーでは指が届かないようであれば、無難にオカリナなど他の楽器にするのが良いでしょう。
なお、高級なリコーダーになると木製のものもありますが、木製リコーダーは湿度管理など扱いが難しく、雑に扱うと割れたりします。
その点プラスティック製は価格も安いですし、定番であり小学校・中学校指定の指定リコーダーにもなるトヤマ楽器さんのAULOS(アウロス)やヤマハのリコーダーは音程もかなり正確です。
個体差などもほぼないので、安心してご購入いただいて良いでしょう。
弦楽器編
弦楽器は多くの楽器に求められる手先の器用さに加え、他に比べ指先への刺激の強い楽器です。
手指への刺激は子どもの脳へ良い影響を与え、発育上良いとされています。
何より子ども(特に男の子)が好みやすい見た目からもオススメしたい楽器群です。
ただし弦交換などといった定期的なメンテナンスや演奏前にチューニング(音を正確に合わせる作業=調律)などの手間がかかるデメリットもあります。
ウクレレ
テレビでみたかどこでみたか、子どもはギターが欲しい!なんて言いだしたりします。(特に男の子に多い)
しかし、エレキギターやフォークギターは弦のテンションが高いため子どもの握力では難しく、指がかなり痛くなります。
その痛みはで大人ですら挫折するほどのもの。
かと言って柔らかいナイロン弦のクラシックギターは子どもがやるにはネックの幅が広くグリップが太すぎます。
そこでオススメなのが南国の弦楽器であるウクレレ。
ウクレレは弦がナイロンで出来ていて柔らかいし、サイズもかなり小さいので子どもでも全く問題なく遊びがてら演奏を楽しめます。
ウクレレ自体は木製が一般的ながら、一部プラスチック製のものもあります。
子どもの扱い方を考えればプラスチック製の方がオススメです。カラーバリエーションもたくさんあって選ぶのも楽しいですね。
なお、ウクレレにもいくつかサイズがあり、ソプラノ、コンサート、テナーの順で多きくなります。
幼稚園児など小学生未満であればソプラノ、小学生くらいであればソプラノでもコンサートでもお好きな方を。
ちなみにソプラノは小さすぎて逆に演奏しにくいこともあり、大人であればコンサートウクレレの方が弾きやすくオススメ。
ギタレレ
ギターやりたいけど大きいし難しい、でもウクレレやイヤ!なんてちょっぴりワガママなお子様にはギタレレがオススメです。
ヤマハが出している楽器でウクレレとギターのいいとこ取りをした楽器です。
弦は6弦あり見た目は小さなギターですが、弦自体はウクレレ同様ナイロンなので押さえても痛くなりにくい。
ウクレレに2弦足した形ですが、ギターとはキーが違うだけなのでコードを憶えればそのままギターへの転用も可能で、ギターの練習にもなります。
小さいといってもある程度の大きさはあるので、小学生以上からがオススメです。
幼稚園以下のお子さんにはウクレレの方がよいでしょう。
ミニギター
小学生も低学年を抜けるくらいになってきてある程度身体が大きくなってくれば、ミニギターと呼ばれる小さめのギターであればギリギリ手や指が届くようになってきます。
ミニギターとは通常のギターよりも全体的に小型化されたもので、子どもや身体や手の小さい女性にピッタリなギター。
気軽に持ち運び運びできるので男性にも人気があったりします。
なお、アコギは薄い板でできていて耐久性が低いため扱いが難しい上、ある程度ボディーが大きく音も出てしまうので、エレキギタータイプの方がオススメです。
(アンプから音を出さないかヘッドホンをつければ騒音防止にも)
個人的なお勧めはアンプ内蔵のピグノーズやFERNANDESのZo-3シリーズなど。
子どもが使うレベルでクオリティーもほぼ似たようなもんですし見た目の好みでいいかとは思いますが、ピグノーズの方が価格は安いです。
鍵盤楽器編
鍵盤楽器のピアノは、全ての楽器に通じるいうなれば全ての楽器の王様ともいえ、その存在がもはや音楽そのものと言っても過言ではありません。
将来どんな楽器にはまったとしてもピアノをやった経験は意識的にも無意識的にも応用がきき、絶対に活用できます。
10本の指をかなり繊細に扱う楽器なので音楽としてだけでなく子どもの発育・成長にも非常に良い楽器です。
ただ、さすがに本物のピアノは自宅に置くのはスペースや騒音問題でハードルが高いですし、あまり小さい子だとフルサイズのピアノは弾きこなせません。
楽しんでもらうためにも、小さいサイズの鍵盤楽器をオススメします。
鍵盤楽器は鍵盤のサイズが変わっても基本は全て同じなので、本物のピアノへの移行も楽です。
小型のキーボード(電子ピアノ)
モバイルキーボードなんて言われたりもする小型のものであればまだまだ手の小さい小学生や小学生未満の幼稚園児でも演奏が可能です。
いろいろな音を出したり内蔵の音楽と一緒に出したりできる機能がついているものであればオモチャ感覚で楽しむこともできます。
更に、音量調節機能やヘッドフォンで騒音問題も解決可能な点も、小型キーボードのオススメポイントです。
のちほどご紹介する小型の本物のピアノもありますが、音程の正確性や置くスペースなどを考慮するとキーボードの方が優秀です。
小型のピアノ
サイズが小さいだけの本物のピアノです。といっても本物のピアノには程遠く教育玩具って感じではありますが、子どもが楽しむには十分かと。
全体的にいえば電子ピアノの方がオススメではありますが、小さいピアノは結構見た目がカワイイので使わなくなってもインテリアとして活用できます。
カワイ楽器さんのものは値段はそれなりですが、音程や造りもしっかりしていてオススメです。
子どもにオススメな楽器 まとめ
色々な楽器を挙げてきましたが、教育上で一番オススメなのはピアノなどの鍵盤楽器系です。
音楽理論を学ぶにしろ他の楽器をやるにしろ、音楽や楽器としての要素が最も広く多く含まれるのがピアノなので。
ただし、子どもが楽器をやるにおいて最も大事なのは、どれだけ楽しく長く続けられるか。
楽しく長く続けるためには、本人に楽しんでもらう他ありません。
なので、子ども本人が気に行っていることが一番大事です。
とはいってもべらぼうに高い楽器や演奏できそうにもない楽器を選ぶことも考えられますので、楽器を買う際にはせめていくつかの候補の中から本人に選んでもらうのが一番いいでしょう。
楽器は音感、リズム感はもちろん、指先の繊細な動きにより子どもの成長に大きく良い影響を与えます。
親御さんも一緒に始めたりで一緒に楽しんであげられるとなおいいですね。
今は楽器も安価なものが多く、飽きられてもそこまでダメージが大きいこともありません。
楽器は音に対する興味はもちろん、手や身体を動かし、また指先に刺激を与えることで脳の発達や体の発育に役立ちます。
本記事をご参考に、ぜひお子様にも何か楽器をやらせてあげてください。
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