正しいギターの分類 その3 意外とシンプルなエレキギターの定義

2014年10月22日

エレキギターは名称であり一つの特性でもある。

レスポールエレキギター

エレキギターというのは分類上の種類というよりも、属性の一つ。

前回、前々回とソリッドギターとは何か、アコースティックギターとは何か、ということについてご説明しました。(詳しくは下記関連記事参照)

『 ソリッドギターは全てエレキギター 』、と言う面と『 ソリッドギターはアコースティックギターではない 』という部分だけを見たりエレキギターとアコースティックギターは相反するもののようにも思えるのですが、今まで書いてきた通り、分類上では違います。

確かに、エレキギターとアコースティックギターは使用される音楽のジャンルなんかも違っていたりサウンドのキャラクターも随分違うのでそう捉えられがちですし、一般的に会話をする場合など、その方がわかりやすく都合がいいので、必ずしも間違いというわけではありませんが、厳密には違うもの、という認識がないと様々なギターについて『 これはエレキギター 』『 これはアコースティックギター 』という区別がきちんとつかず、逆にあなたが上司やお客様に楽器屋のヘボ店員という風に分類されてしまうでしょう。

この記事を見てしまったが運のつきだと思って、これを機にきちんと憶えてしまいましょう。

 

エレキギターのエレクトリックというところがポイント

エレキギター(正式にはエレクトリックギター)のエレキ=エレクトリックというのは、分類というよりは一つの特性のようなもので、言い換えればエレキという一つの属性とも言えるでしょう。

エレキ属性の定義はギターの音(弦やボディーの振動など)を電気信号にするピックアップマイクを内蔵し、アンプに繋いで音を出すことができること。

このエレキ機構を積んでいれば、それはエレキギターです。

要は エレキギター=『 アンプを鳴らせる 』 エレキ属性がついているギターで、アンプが鳴らせれば元がアコースティックギターでもエレキギターとしての一面を持つのです。

エレキギターの定義まとめ

エレアコ・マグネティックピックアップ

エレアコだって一種のエレキギターといえる

・分類上では、ピックアップを内蔵しアンプが鳴らせるギター=全てエレキギターといえる。

アコギでもP.Uが内蔵されていたら分類上はエレキギターと言えます。

なんだか今回は短すぎて管理人自身でも何か見落としがあるんじゃないかとそわそわしてきましたが、実際それ程難しく考える必要がないということでしょう。

要は『 ギターの音を電気信号に変換できて、アンプを鳴らせる機構 』 それがエレクトリック機構で、エレクトリック機構を積んでいるギターであればエレキギターという分類に入るってこと。

そのギターがアコースティックギターであれば、『 ギターの音を電気信号に変換できて、アンプを鳴らせるアコースティックギター 』なだけのこと

更に細かく分類するとエレキギター+アコギで分類上エレアコということになるワケです。

とかなんとか偉そうに書いておきながらなんですが、もちろん一般的にはエレアコを 『 エレキギター 』 とは呼んだりはません。

実際、普通に会話する時にはエレアコ(エレクトリックアコースティックギターの略)と呼ぶのが一般的。

普通にエレキギターといえばストラトキャスターなどソリッドギターのことで、これらとの区別がわかりづらくなってしまいますから。

しかし実際に管理人が経験したことですが、楽器店のスタッフとして接客をしていると「 エレキのアコースティックギターをくれ 」 なんて言われることもあります。

違和感アリアリではありますけど、間違っていないんですよね。

今話しているのは分類的な話なのか、日常会話的に話しているだけなのか 』 空気を読んで適切な会話ができるようになり、ポンコツ店員だと思われないためにも、こういった知識も身に付けて置いた方がいいでしょう。

そんなわけで、エレキギターの定義については以上です!

次回は今までのおさらいということで、ギターの正しい分類について一度まとめてみようと思います。