色々な弦楽器のチューニングまとめ 【ギター・バイオリンからマンドリン・バンジョーまで】
数ある弦楽器のチューニングをまとめてみました!
世の中弦楽器も多いけど、チューニングも多い
今回は世にある弦楽器のチューニングを一通りまとめました。
ただ、そのすべてを網羅するのはさすがに難しく、それぞれの中でもレギュラーチューニングなど、各楽器で最も一般的なチューニングのみを解説しています。
表記は基本的に楽器を立ててみて、向かって左の弦からとなります。
ギター・ベース・ウクレレなど軽音楽系の弦楽器
エレキギター・アコースティックギターのチューニング
E-A-D-G-B-E(ミラレソシミ)
ギターのレギュラーチューニングは、エレキギター・フォークギター・クラシックギターなどアコースティックギター全てで共通です。
レギュラーチューニング以外の変則チューニングについては別記事にまとめていますので、下記URLよりどうぞ
ベースのチューニング
E-A-D-G(ミラレソ)
ベースのチューニングはギターから1弦と2弦を除いた状態。
変則チューニングも基本的にギターに準じ、基本的にはそこから1弦と2弦を除いたものです。
また、オーケストラ系の弦楽器であるコントラバスと同じチューニングです。
多弦ベースのチューニングは下記リンクよりどうぞ。
ウクレレ
G-D-E-A(ソドミラ)
同じ4弦を持つ弦楽器のベースとは違い、4弦が3弦よりも細いのが特徴。
4弦のG弦のソは1弦のA弦ラよりも1音低いだけで、2弦・3弦よりも高い音になっています。
そのため、他の楽器とは違い外側の1弦と4弦は細い弦、内側の2弦・3弦が太い弦とちょっと面白い編成に。
ただ、コンサートサイズ以上の大きめのウクレレには4弦のGに太いLow G弦を張り、低いチューニングにすることもあります。
バリトンギター
E-A-D-G-B-E(全弦レギュラーチューニングの1オクターブ下)
A-D-G-C-E-A(レギュラーチューニングより5度下げ)
B-E-A-D-F#-B(レギュラーチューニングより4度下げ)
バリトンギター自体が少々特殊なこともあり、これといってルールといえる決まりもありませんが、よく使われるのは上記の3種のチューニングです。
全弦通常のエレキギターから1オクターブ下げたE-A-D-G-B-Eは、バリトンギターの代表格ともいえるFENDER BASS VI(フェンダーベースシックス)で採用。
ある意味ではHigh C、Low Bではなくギターをそのまま6弦ベースにしたようなイメージで使えるので、ギタリストの方がベースの音を出したいときなんかにも使われたりもします。
なお、FENDER BASS VIが採用している&上記の通り使い勝手がよいのでオクターブ下のE-A-D-G-B-E がよく使われていますが、元々は4度下のB-E-A-D-F#-Bや5度下のA-D-G-C-E-Aが一般的だったようです。
スチールギターのチューニング
6弦スティールギター
C-E-G-A-C-E(C6チューニング)
他にも色々なチューニングがありますが、基本的には上記のC-E-G-A-C-E・C6チューニングが最も一般的です。
8弦スティールギター
A-C-E-G-A-C-E-G
6弦スチールギターの上下に1本ずつ弦を増やし、高音側・低音側にそれぞれ音域を広げています。
6弦スチールギター同様他にもいろいろなチューニングがありますが、やはりA-C-E-G-A-C-E-Gが一般的です。
10弦スティールギター
C-F-A-C-E-G-A-C-E-G
8弦スチールギターの低音側に更に2本弦を増やし、低音域を広げています。
オーケストラ系の弦楽器
バイオリンのチューニング
G-D-A-E(ソレラミ)
バイオリンの構成音自体はコントラバスと同じ。
ただ、バイオリンの場合は弦バスと逆の G-D-A-E となります。
(バイオリンを立てた状態で向かいあって左から)
ビオラ・チェロのチューニング
C-G-D-A(ドソレラ)
バイオリンを大きくしただけと思われがちなビオラ、コントラバスの小型バージョンと思われがちなチェロですが、両者はチューニングが全然違います。
コントラバスのチューニング
E-A-D-G(ミラレソ)
コントラバスのチューニングはバイオリンとは配置が反対なだけで構成音は同じ。
エレキベースと同じチューニングです。
(ベースが弦バスから派生して造られたのだから当然ですが……)
クラシックマンドリン・フラットマンドリンのチューニング
G-G-D-D-A-A-E-E(ソレラミ)
マンドリンの弦は全部8弦ありそれぞれ2弦ずつペアとなった複弦構造です。
そのチューニング自体は、ギターの低音弦4本やベースのチューニングを逆さにした複弦チューニング。
弦楽器に詳しい方からすればバイオリンと同じチューニングと同じと言った方が分かりやすいかも知れません。
4弦バンジョー・5弦バンジョー
5弦バンジョーのチューニング
g-D-G-B-D(オープンGチューニング)
g-C-G-B-D(Cチューニング)
5弦バンジョーで最も一般的でよく使われるとオープンGチューニングとCチューニングです。
バンジョーの由来が民族楽器なだけあって他にも色々なチューニングがありますが、最低限上記オープンGチューニングは憶えておきたいところ。
なお、5弦の場合5弦目の g弦 はネックの途中から仕込まれており、ペグもネックの途中にある点に注意。
(5フレットの位置にあるのが一般的です)
4弦バンジョーのチューニング
C-G-D-A(ドソレラ)
G-D-A-E(ソレラミ)
4弦バンジョーでのチューニングは上記が主流。
しかし、4弦バンジョー自体にテナーバンジョー、アイリッシュテナーバンジョー、5弦のバンジョーから5弦を取り除いただけの形のプレクトラムバンジョーなど、様々な種類があります。
それぞれで演奏するジャンルが異なるので、楽器とその演奏ジャンルに合わせたチューニングに合わせるとよいでしょう。
さまざまな弦楽器のチューニングまとめ
世に数ある弦楽器のほんの一部かとは思いますが、管理人がわかる限りまとめてみました。
(多少あやふやなところもありますが)
ただ、同じ楽器でもやはりジャンルや演奏スタイルによってチューニングは変わります。
その全てを網羅するのは難しいにせよ、ある程度メジャーなところは押さえられているかと思います。
迷える初心者の方、触ったことのない楽器のチューニングを任された新人楽器店員のみなさんに、少しでも参考になれば幸いです。
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