ドレミファソラシド? CDEFGAB? 色々な国の音名表記【超基礎知識】

2015年2月2日

楽譜イメージ

楽器をやっている方で「 ドレミファソラシ 」を知らない方はさすがにいらっしゃらないでしょう。

楽器の経験や音楽理論の知識がなくても、義務教育課程 小学校の音楽の授業を真面目に聞いていればご存知のはず。

実は音名にはドレミファソラシ以外にも色々な表記があります。

今回はこのドレミファソラシのカタカナ以外での表記方法について解説します。

それこそドレミファソラシドと同じレベルの常識。音楽に関わる業界に身を置くものとして知らなければ恥ずかしいので、ぜひ憶えておいてください。

色々な国の音名表記を知ろう

色々な国の言葉での音名表記

国別のドレミファソラシド表記と読み方。

イタリア語表記:ドレミファソラシド

私たちが普段「 ドレミファソラシド 」として慣れ親しんでいる音名表記は、実はイタリアの表記を元にしたもの。

語感がシンプルで親しみやすいこともあり、世界的にも一般的な音名の表記法の一つです。

日本語表記:イロハニホヘト

ドレミファソラシドをそれぞれいろは歌の「 ハニホヘトイロハ 」にあてはめた表記です。

その名残りで「 ハ長調 」「 イ単調 」など調を表す言葉として今でもよく使われていますが、音名を表す用途としてはあまり使われていません。

アメリカ / イギリス式:CDEFGAB

アメリカ / イギリス式といいつつ、要は英語圏のアルファベット表記ですね。

このCDEFGABがそれぞれドレミファソラシにあてはまります。読み方はそのままシー・ディー・イー・エフ・ジー・エー・ビー。

コードもアルファベットで表記されるので、ピアノやギター、ウクレレなどの弦楽器をやっている人にも馴染み深いのではないでしょうか。

実際に楽器をやるにあたってはアルファベット表記のC-D-E-F-G-A-Bが最も一般的。コードもそうですし、楽譜やチューナーもアルファベットで表記されています。

よく使われる表記ですので、このC-D-E-F-G-A-Bがそれぞれどの音を表しているかキッチリ憶えておきましょう。

ドイツ語表記:CDEFGAH

ドイツ語表記はアルファベットとも似た表記ですが、読み方(発音)とラの表記が違います。

ドイツ語表記の場合はC-D-E-F-G-A-Hで、最後のシがBではなくHになっています。

そして、読み方は「 ツェー・デー・イー・エフ・ジー・アー・ハー 」となります。

アルファベット表記とドイツ語表記・読み方

ファ
英語表記CDEFGAB
英語読みシーディーイーエフジーエービー
ドイツ語表記CDEFGAB
ドイツ語読みツェーデーイーエフゲーアーハー


特にアルファベット表記とドイツ読みがよく使われます。

「 ドイツ語の言い方なんて憶えてどうするんだ・・・ 」なんて思うかもしれませんが、これが意外と重要。

特にオーケストラや吹奏楽界ではドイツ語での表記・発音が一般的に使用されています。

実際にどのように使い分けられているかについては、下記記事をご覧ください。

また、楽器業界ではドイツ語表記と読み方が数字を表す隠語として業界用語にもなっています。

下記記事からご覧いただけますので、特に楽器店のスタッフになりたい方はドイツ語表記の読み方もぜひ憶えておきましょう。

ドイツ語ではEは本来 エー と発音しますが、何故かEだけは英語と同じ イー と発音します。

また、ドイツ語表記のC-D-E-F-G-A-Hではなくアルファベット表記のC-D-E-F-G-A-Bで記した場合でも、読む時はそれぞれ「 ツェー・デー・イー・エフ・ジー・アー・ハー 」と読むのが一般的になっています。

厳密に言えば間違いなのでしょうが、意味は通じていますしあまり気にしなくて大丈夫でしょう。

まとめ:色々な国のドレミらソラシド音名表記

  • 音名を表す「 ドレミファソラシ 」にはほかにもいろいろな国の言葉を使った表記方法がある。
  • 日本語表記「 いろはにほへと 」は調を表す言葉としてはまだよく使われているが、音名ではあまり使われない。
  • 英語表記「 C-D-E-F-G-A-B 」はコードの表記などでよく使用される。
  • ドイツ語読みはオーケストラや吹奏楽系でよく使用される。

実際「 ドレミファソラシド 」というのは楽器初心者くらいで、ある程度本格的にやっている方だと「 ツェーの音が吹きづらい 」とか「 解放弦を弾くとB音がビリつくんですよね 」などというようになります。

英語表記とドイツ読みは本当によく使われるので、最低限憶えておきましょう。