【悲報】Gibson倒産の可能性

レスポールゴールドトップ

Fenderと双璧をなす超人気ギターブランド、Gibson(ギブソン)。

創業の1902年からすでに100年以上経ち、人気エレキギターレスポールで大成功をおさめる以前から数々の名機を世に送りだしてきました。

そんなGibsonがなんと、倒産の可能性を報じられました。

Gibson倒産の可能性 元記事引用

有名ギター・メーカーのギブソンが倒産する可能性があると報じられている。

レス・ポールやSGといった有名ギターを製造しているギブソンはジミー・ペイジやスラッシュ、カルロス・サンタナなど、数々のギタリストに愛されているメーカーとなっている。ギブソンは100年以上前の1902年の創業となっている。

しかし、そのギブソンについて『ナッシュヴィル・ポスト』は次のように報じている。「年間10億ドル(約1060億円)以上の収入のある、ナッシュヴィル拠点のこの楽器メーカーが直面している状況は正常とはかけ離れています。

CFOのビル・ローレンスは1年を経たずして会社を離れており、6ヶ月後には3億7500万ドル(約400億円)の担保付き上位債が支払期日を迎えます。それに加え、2013年に借りたこの債権が7月23日までに解消されない場合、さらに1億4500万ドル(約155億円)の銀行ローンも支払期日を迎えるのです」

報道を受けて、ギブソンのCEOであるヘンリー・ジャスキヴィッツは『ナッシュヴィル・ビジネス・ジャーナル』に自身の計画を次のように述べている。

「株や不動産といった資産、期待するほどの成功を収めていない事業を我々はマネタイズしてきています。これらの資産のマネタイズによって我々は負債を減らし、活況な事業に充てるための資金を生み出すことができます。我々の事業にとって重要なのは財政的な成功に舞い戻ることです。我々の資金繰りにおいて最高の条件を達成しなければなりません」

ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュは昨年、ギブソンの初代グローバル・ブランド・アンバサダーに就任することが決定している。

スラッシュは今後エピフォンやギブソン、ギブソン・カスタムといったブランドで新シリーズを開発していくことになるという。

出典:NME JAPAN ギブソン、倒産する可能性があることが報じられる

要は5億ドルの借金返せないと倒産

要約すると借金返せないと倒産ってことですね。

その額なんと3億7500万ドル(円換算で約400億円)。さすがにGibsonレベルにもなると額がスゴイ。

翻訳の問題か、なぜ「 7月23日までに返せないとさらに1億4500万ドル(約155億円)の銀行ローンも支払期日を迎える 」のか謎ですが、利息・延滞金・違約金・懲罰金といったものと思われます。

ともかく、最悪の場合半年足らずで5億ドル以上を用意しなければならない苦境。

記事によればGibson社は年間10億ドルの収入なんだそう。単純計算で半年なら5億ドルはあるはずですが、問題は利益がどれほど残るか。

株式や不動産など資産を売って負債を減らしにかかっているようですが、果たして間に合うか……

万一Gibson社倒産したとしてもブランドやレスポールが消えることはさすがにないでしょう。

しかし、中華系の企業がGibsonを買収、なんて展開もありそうで怖い。シャープか。確かにシャープはそれで立ち直ってるんだけどなんだか心情的に。

かといってFender社の傘下に入るとかはなんだかちょっといやですね。それはそれでみてみたい気もするけれど、一年戦争後のアナハイム・エレクトロニクスになっちまう。

やっぱりGibsonとレスポールにはFenderとストラトキャスターのライバルでいてほしいものです。

Gibsonの借金をレスポール換算してみた

Gibsonが半年以内に返す必要のある3億7500万ドルと1億4500万ドル、合わせて5億2000万ドル。

庶民の感覚ではよくわからないので、今Gibsonで最もスタンダードなLesPaul Traditionalで計算してみました。

LesPaul Traditionalが2,299ドルなので、

520,000,000÷2,299=226185.2979556329

結果、Gibsonの借金はLesPaul Traditional 約226,185本分ということに

ズラリと並ぶ226,185本ものレスポール。

レス・ポール氏の卍解かな。すまぬ……

牛丼換算してみた

やはりよくわからなかったので、吉野家の牛丼(並盛)380円で計算してみました。

円換算で約400億と155億円で吉野家の牛丼を買えるだけ買ってみましょう。

55,500,000,000÷380=146052631.5789474

結果146,052,631杯

ズラリと並ぶ約1億4千6百5万2千杯もの吉野家の牛丼(並盛)。さすがに臭そう(失礼)

1人でこれを全部食おうと思ったら、1日3食として48,684,210日。133,381年かかる計算です。

私の胃と寿命と吉野家の店員さの腕がぶっ壊れます。その前に牛さんが絶滅しそう。

2016年時点で日本の人口が1.27億人だそうなので、日本人全員でかかればを配れば1食でなんとかなんとかなりそうです。

私一人の力では無理です。みなさんの力をお借りしたいところですね。

なんかもう桁がすごすぎて計算が合ってるのかもよくわからなくなってきているので、間違っていたらご指摘ください。

でも牛丼(並盛)が14億杯になっても私は責任とれません。

まとめ:2010年以降の落ち目?で倒産の危機に陥ったGibson社

  • 2018年現在、Gibson社は多額の借金により倒産の可能性が出てきた。
  • その借金の額、約5億2000万ドル(約555億円)
  • LesPaul Traditional 約226,185本分
  • 吉野家の牛丼(並盛)約146,052,631杯分

Gibsonは2011年には本社へFBIによる捜査が入り木材資産が使えなくなるなど、特に2010年台に入ってからかなり厳しい状況を強いられています。

いち早くローズウッド指板をやめてメイプルに切り替えたのもGibsonでした。(個人的にベイクドメイプルは良いアイデアだったように思います)

しかし、その後もレスポールをはじめとしたギターのクオリティ低下の指摘毎年のように繰り返されるマイナーチェンジNAMMショウで発表されるGibsonらしからぬ謎の新商品など、かなり不評を買っています。

なんだか1970年代のFenderを見ているようで、いちファンとしては心がつらい限り。