フレット磨き徹底検証! ピカール vs メタルクロス vs スチールウール
フレット磨きはどれがキレイでどれが楽?
記事のために改めていろいろな方法と道具でフレットを磨いてみたら、結構磨きあがりも手間も違うもんだなと再認識。
フレットの磨き方、いろいろ比較してみました!
ピカール(研磨剤)
- キレイ度 ★★★★★
- 手が汚れない度 ★★★★★
- 手軽さ ★★☆☆☆
- 磨く速さ ★★★★★
さすがはプロのリペアマンやギター職人も使うピカール。
スチールウールや金属用クロスを寄せ付けないレベルでピカピカキレイになってくれます。
金属用研磨剤は磨く力が非常に強いので一瞬で磨き切ることができます。
ですが、手が汚れやすいのとマスキングテープによる指板の保護が必須なためあまり手軽とは言えません。
他の方法では磨き切れないようなサビはピカールなど研磨剤を使って磨くのがオススメです。
ちょっと面倒なだけでやり方自体は別段難しいことはないですし、気合入れてやる時はピカールなど金属用研磨剤を使うのがベスト。
液状ピカールよりピカールケアーかグラノールがオススメ
フレット磨きには缶入りの液状ピカールではなくベースト状のピカールケアーがオススメです。
(管楽器リペアマン御用達のグラノールでも可)
液状ピカールは垂れるし流れるしでフレットには使いづらいので注意。
仕上がり自体はピカールケアーでも液状ピカールでもグラノールでも大差はありません。
YAMAHA メタルクロス
- キレイ度 ★★★★☆
- 手が汚れない度 ★★★★★
- 手軽さ ★★★★★
- 磨く速さ ★★★☆☆
フレットを磨くにおいて手軽さとキレイさのバランスが最もとれているのがYAMAHA メタルクロスです。
クロスでフレットを拭き拭きするだけでフレットを磨けちゃうお手軽方法で、仕上がりも上々。
実物を並べて見比べるとピカールの方がキレイではありますが、少なくとも写真ではわからないレベル。
実際別々に見たらどっちがピカールでどっちがメタルクロスで磨いたかなんてわからないくらいにはキレイになります。
もともとはニッケルメッキの管楽器などを磨く用途のクロス。フレットもニッケルなので磨けちゃうわけです。
サビがひどいと磨き切るのにちょっと時間はかかりますが、普通にキレイになります。
手もほとんど汚れないし指板の保護もクリアファイルなどを切った簡易的なものでオッケー。
フレット磨きにはピカールケアーかヤマハのメタルクロスかの2択しかないかと。
気合入れたい時はピカールケアー、普段のちょっとしたケアにはYAMAHA メタルクロスで十分じゃないかと。
スリムタイプかMサイズで十分
普通のクロスサイズのMサイズ、Lサイズもありますけど、フレット磨きに使う時は切って使った方が楽。
スリムタイプなら細く切ったものが5枚入っているのでそのままフレット磨きに使えて楽です。
もともとは管楽器の丸いパイプ部分や隙間なんかを磨きやすいよう細長く切ったものですが、フレットを磨くにも使いやすいです。
ただ、もしほかのパーツでニッケルメッキやニッケルのを磨く予定があればMサイズがLサイズが良いでしょう。
スチールウール
- キレイ度 ★★★☆☆
- 手が汚れない度 ★★★☆☆
- 手軽さ ★★★☆☆
- 磨く速さ ★★★★☆
スチールウールも磨く力は強いので手早く済ますことが可能です。
しかし一番細かい番手である#0000でも結構粗めなのでフレットに細かい傷が残ります。
写真ではちょっとわかりにくいかもですけど、線状に細かい傷が残るため全体的に白っぽく見えてしまいます。
使うとスチールウールの粉が舞って意外と汚れますし、あまりお手軽ともいえない方法です。
仕上がり自体はピカールやYAMAHA メタルクロスの方がキレイになります。
ちゃんと磨くならピカール、手軽に済ませたいならYAMAHAメタルクロスの方が優秀なので、そちらを選んだ方が良いかと。
エレキギターやベースやってる方には身近な9V電池とスチールウールで火を起こせるので、サバイバル防災道具として買っておくのは有りかも……?
スチールウールの目の細かさ
【細かい】 #0000 > #000 > #00 > #0 > #1 > #2 > #3 > #4 > #5 【粗い】
スチールウールにも目の細かさを表す番手があります。
基本的に数字が大きくなるほど粗くなり、0から先は0の数が増えるほどに細かくなります。
ギターやベースのフレットを磨く際は目が一番細かい#0000を使いましょう。
正直、#0000でもちょっと粗いと思うくらいです。他の番手は使わない方が無難。
番外編 光陽社 ポリマール 銀みがきクロス(通称シルバークロス)
- キレイ度 ★☆☆☆☆
- 手が汚れる度 ★★☆☆☆
- 手軽さ ★★★★★
- 磨く速さ ★★☆☆☆
ポリマーク銀みがきクロスは光陽社から出ている定番シルバークロスです。
本来銀磨き用として出ているものですが、「 ニッケルメッキでも行ける! 」みたいな噂を小耳に挟みまして。
たまたま光陽社シルバークロスが手元にあったので試してみた結果……
フレットでは大して役に立ちませんでした。
画像右側がシルバークロスで磨いたフレットです。上の方が若干黄色がかってるのが分かっていただけるかと。
(さすがに左の磨いていないフレットよりはキレイですが)
やっぱりフレットにはニッケル用として出ているYAMAHAのメタルクロスの方が優秀。
結構時間をかけて磨きまくってちょっとくすみが取れたかな?って程度で、残念ながらピカピカって感じにはなりません。
誤解のないように書いておくと、シルバークロスは銀に使うには最高のクロスです。
特に銀メッキのトランペットとかマウスピース磨きに最高。
フレット磨き方法徹底検証 まとめ
- フレットを本格的にピカピカにするなら研磨剤がベスト!
- 手軽にやるならYAMAHA メタルクロスが簡単な割にすごくキレイに!
そんなわけでフレット磨きにはピカールかYAMAHA メタルクロスがの二択です。
管理人自身はピカールケアーもYAMAHA メタルクロスもスチールウールも常備しているのですが、フレット磨きにスチールウールを使うことはほぼないです。
そもそもスチールウールだと粉が散るし仕上がりも粗いし、YAMAHA メタルクロスの方が手軽でキレイになります。
気合入れて磨くときはピカールケアー&マスキングテープ。
パッと磨きたい時はYAMAHA メタルクロス。コレ至高。
さすがに仕上がりはピカールケアーの方がメタルクロスよりもキレイですけど、並べて比較してみないとわからないくらいにはメタルクロスでも十分キレイに磨けます。
なお、ピカールケアーを使った場合とメタルクロスを使った場合それぞれの実際の磨き方、工程も別途解説しています。
具体的なやり方を知りたい方は下記関連記事よりどうぞ。
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