【初心者向け】クラリネット・サックスのリードの選び方

2015年10月27日

初心者・入門向けリードの選び方講座

今回は、クラリネットとサックスなどいわゆるシングルリード楽器用リードの選び方の基本と基礎知識を解説します。

また、初心者にオススメなクラリネット・サックスリードの種類も挙げておきますので、ご参考になれば幸いです。

なお、今回解説するのは上記の通り、あくまでもクラリネットとサックスに使うシングルリードのこと。

オーボエやファゴットなどダブルリードとはまた別のお話ですので悪しからず……

大事なのは厚みと硬さ!

まずリードを選ぶにおいてもっとも大事な要素として、リードの厚みがあります。

リードの厚みはリードの硬さに密接に関連します。

端的に言えば、薄く柔らかいリード程初心者でも吹きやすく、厚く硬いリードほど吹きづらくなります。

そんなら柔らかいのでいいじゃん、と思うでしょう。

実際厚みがあり硬いリードはその分吹きづらいため、吹く力がまだ弱い初心者には始めは柔らかいリードで練習することをオススメします。

しかし厚みがあって硬いものを使った場合、(特に高音の)ピッチと音の伸びが安定するメリットがあります。

また、柔らかいリードの場合、リードの先までもがマウスピースにくっついてしまい、息が通る隙間を完全にくっついてしまうこともあります。

なので、初心者の方はまず柔らかいリードからスタートして、上達に合わせて徐々に厚みのある硬いリードに切り替えていくのが定番のパターンです。

リードの種類とレベルごとの硬さの目安

初心者にはVandorenの青箱がオススメ!

リード-Vandoren_traditionalシリーズ(クラリネット用)

Vandoren社のTraditionalシリーズ(通称青箱)

硬さの目安の前にまずリードの種類のお話をば。

リードは楽器によってサイズや形状が異なり、専用のものを使用します。

アルトサックスであればアルトサックス用、B♭クラリネットであればB♭クラリネット用のものを使いましょう。

なお、Vandoren(バンドレン)など、リードの箱に楽器の絵が入っているものもあります。

が、特にB♭クラリネットとE♭クラリネットなど絵だけでは判断が難しい場合があるため、絵だけを頼りにしないよう注意が必要です。

また、同じ楽器のリードでも、各社色々な種類・シリーズが用意されています。

これから管楽器を初心者であれば、最も一般的で扱いやすい バンドレン の Traditional(ドラディショナル)リードがオススメ

べ、べべべ別に管理人がVandorenの回し者ってワケじゃないですよ!!!

このトラディショナルシリーズは青箱とも呼ばれ、リードで世界トップのシェアを担うバンドレン社の中でも最もスタンダードなシリーズ。

初心者には一番無難です。

初心者にオススメの厚み

当然、初心者には厚みが薄い方がオススメです。

本当のド初心者は 2番~2-1/2番から始めて徐々に上げていくっていう感じでいいでしょう。

自信がある人でも3番から様子を見るくらいにしておいた方が良いかと。

Vandoren B♭クラリネット用トラディショナル

Vandoren アルトサックス用トラディショナル

やはり音質的や吹奏感の違いもあり、プロレベルになると3-1/2や4以上を使う方が多いですね。

もちろん柔らかいリードが合うと感じるようであれば無理に上げる必要はありません。

あくまでも好みですから。

その厚みが自身に合っている・合わないは感覚的なところがありマウスピースとの相性もあるため一概には言えませんが、音がかすれていたら硬すぎ=厚すぎ音量を出すために息を吹きこんで詰まるようであれば柔らかすぎ=薄すぎです。

クラリネット・サックス リードの選び方まとめ

  • リードは薄く柔らかい方が吹きやすく、初心者向き。
  • 最もスタンダードなバンドレンのドラディショナルシリーズが初心者にもオススメ

今回は目安として色々書きましたが、いずれにしても自身のレベルに合うリードを使うことが大事です。

リード自体は消耗品で、これからサックスやクラリネットをやっていく上でたくさん使うことになります。

今回ご紹介したものバンドレンだけでもトラディショナル以外にも多くのシリーズがありますし、RICOなどリードを造っているメーカーが他にもたくさんあります。

ひとまずはVandoren Traditionalシリーズで練習をしつつ、色々と試して自身の好みや出したい音に合ったものを見つけると良いでしょう。

他のVandorenのリードの特色やリードのカットの仕方による違いなどについても特集していますので、ぜひ下記関連記事よりあわせてご覧ください。