ウクレレのオススメサイズと形(ボディーシェイプ)による違い!

2018年1月21日

ハードケースケースとウクレレイメージ

ウクレレのサウンドと演奏性を決める最も大きな要素はサイズです。

弦などによってもサウンドは変わってきますが、最も大きな違いが出るのがサイズと弦の長さ=弦長(スケール)。

そして形(ボディシェイプ)によっても変わります。今回はウクレレのサイズとボディシェイプについて解説します。

ウクレレのサイズ

ウクレレのサイズ

まず前提知識として、主なウクレレのサイズには以下の4種類があります。

  • ソプラノサイズ
  • コンサートサイズ
  • テナーサイズ
  • バリトンサイズ

ソプラノが最も小さくバリトンが最も大きなサイズ。コンサート、テナー、バリトンと一回りずつ大きくなります。

ただ大きさが変わるだけでなく、音質や音量、演奏性にの違いが出てきます。

ウクレレのボディーサイズによる違い(メリット・デメリット)

ウクレレはサイズが大きくなるごとにボディーだけでなく、弦が張られる距離=弦長(スケール)が長くなります。

これにより、演奏性にもサウンドキャラクターにも違いが現れます。

小さいウクレレのメリットとデメリット

  • ボディーが小さい分明るく軽快なウクレレらしい音が出やすい。
  • ソプラノ、コンサートなど小さいサイズの方が機種が多く、選択肢が多い。
  • 体格によっては小さすぎて弾きにくい場合も。

大きいウクレレのメリットとデメリット

  • スケールが長い分テンションが高まり、サウンドにハリがある。
  • ボディーが大きい分低音と音量が出やすく、サウンドに迫力がある。
  • 反面、テナー、バリトンサイズになるとウクレレっぽい軽快な明るい印象が薄れる。
  • フレット間隔が広く手の大きな人でも弾きやすい。
  • サイズが大きい分価格が高いデメリットも。

ウクレレのサイズのが大きくなるにつれてボディーが大きくなり、スケールも長くなります。

これにより、低音と音量が出やすく、ハリのあるサウンドになります。

反対に小さいウクレレは明るく歯切れの良いサウンドに。

一番小さいソプラノとバリトンサイズとで比較すると全く別の楽器かと思うほどの違いがあります。

ソプラノウクレレがコロコロとしたサウンドで、ポロロンって感じ。

音のキャラクターは好みもあるのでどちらが良いということはありませんが、スケールが長くなるとチューニングが安定しやすく、またピッチ(音程)の精度も高くなるメリットがあります。

反面、スケールが長いとテンションが高い=弦を押さえるのに力が必要になります。

が、ギターのように痛くなるレベルではないので、大人の方であれば特に気にするほどではないでしょう。

オススメのサイズはソプラノかコンサート

ウクレレでオススメなのはソプラノサイズと一回り大きめのコンサートサイズです。

先述の通りウクレレには大きいサイズの方がチューニングが安定しやすいなどのメリットがあります。逆に言えばソプラノサイズのウクレレにはチューニングが安定しにくいデメリットが。

しかし、ウクレレらしいコロコロと鈴を転がしたような軽やかで明るいサウンドが最もよく出るのはソプラノサイズです。

そのキャラクターもあって今でもウクレレではソプラノサイズが一番一般的になっています。サイズが小さい分、身体の小さい子供でも扱える点もオススメポイントの一つ。

逆に言えばソプラノは小さすぎて大人には小さすぎて弾きにくい面もあります。フレットの間隔も狭いですし、ボディーが小さすぎて持ちにくいデメリットがあるのです。

そこで一回り大きめのコンサートサイズもオススメ。

ソプラノサイズよりも大きめのボディーと長めのスケールでほどよいテンション感、ハリのあるサウンド、そして弾きやすさで、近年ソプラノサイズに迫る人気ぶり。

それでいてテナーサイズやバリトンサイズほど

ウクレレの形はサウンドと見た目の好みで!

ウクレレの形(ボディーシェイプ)

ウクレレの形(ボディーシェイプ)はクビレのあるひょうたん型と丸っぽいパイナップル型の2種類が一般的です。

サウンドとしては、

  • ひょうたん型は1音1音が際立ったシャープなサウンド。
  • パイナップル型は音量が出やすく、響きが豊かなマイルドなサウンド。

になる傾向があります。

といってもサイズを変えたときほどの違いではないので、選び方としてはサイズの方を優先させると良いでしょう。

特にまだ音の好みの出来上がっていない初心者の方にはその違いにあまり意味はないので、形に関しては見た目で選ぶのもありです。

ウクレレに使われる木材

今回のテーマからは少々離れますが、ウクレレのサウンドを決めるもう一つの大切な要素、木材に関してもザックリ解説しておきましょう。

ウクレレにもいろいろな木材が使用されてはいますが、主にはマホガニーとハワイアンコアの2種類が使用されます。

  • マホガニー:落ち着いた音。茶色っぽい暗い色合いで、木目は大人しい茶色っぽい木材。
  • ハワイアンコア:音が明るい。白っぽい見た目で、木目がエキゾチックな木材。マホガニーより高い。

ハワイ生まれの楽器であるウクレレにはもともとハワイアンコアが使われていました。

しかし種としてのハワイアンコア保護のため現在は輸出入が厳しく規制されており、価格が高騰しつつあります。

さらにハワイアンコアには杢と呼ばれる独特な木目が出ることがあり、希少価値によってさらに高価になります。

マホガニーも昔から家具などに使われる高級木材ではありますが、ハワイアンコアよりもお手頃な価格で手に入るのが現状です。

音の好みはもちろん、見た目や予算の兼ね合いもとって選ぶと良いでしょう。

そのほか木材によるウクレレの違いや特徴は別途詳しく解説しています。下記関連記事リンクよりあわせてご覧ください。

ウクレレのオススメサイズとボディーシェイプによる違い まとめ

  • ウクレレのサイズには主にソプラノ、コンサート、テナー、バリトンの4種がある。
  • 最も一般的なソプラノサイズやバランスの良いコンサートサイズがオススメ。
  • シェイプにはクビレのあるひょうたん型と丸いパイナップル型がある。
  • ひょうたん型は1音1音が際立ったシャープなサウンド。
  • 鳴りが豊かで音量が出やすく、角のとれたマイルドなサウンド。